宮崎ロータリークラブ会長挨拶

2017-2018年度宮崎ロータリークラブ第65代会長を務めることになりました。微力ではありますが会員の皆様と共に充実した1年間を過ごすことができればと祈念しています。皆様のご指導とご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

今年度の国際ロータリークラブ会長はオーストラリア人会計士イアン・ライズリー氏、テーマは「変化をもたらす」[making a difference]、一方、2730地区のテーマは押川 弘巳ガバナー氏の掲げるテーマは「ロータリーを知り、理解を深めよう」です。宮崎RCは今年で65周年を迎え、多くの諸先輩の活動や歴史が蓄積された由緒あるロータリークラブとなりました。クラブ内の活動もゴルフ、野球、ワインや日本酒そして焼酎の会など活発な交流が行われていますし、2014年坂下年度に作られたフレンドシップ委員会は、今や山形RCにもでき、ますます、友好関係が深まっています。他に、奈良クラブとの交流や福岡OB会、大阪OB会、東京OB会など宮崎や九州を飛び出しての交歓など宮崎クラブの活動の場は日本全国に広がりつつあります。ただ、最近の例会見ますと 宮崎RCの諸先輩方の活躍の場が例会内で少ないのが残念です。特に、会長経験者がその実力を封印されている気がいたします。私の入会は平成12年、早いもので17年も在席しています。この間、17名の会長諸氏のお話しを聞くにつれ、人生の糧になるお話が多く、明日のために役立つ話題や人生訓、処世訓、雑学等々興味ある会長挨拶が多々ありました。周年記念のテーマは未だ確定には至っておりませんが「人生を豊かにするロータリー活動」などをスローガンとして掲げ、議論できる場になればと密かに願っています。このような企画にあわせ、来年度例会は会長経験者による「最も会員に聞かせたい話題」についての卓話や、豊富な人生経験をもとに年長者方に卓話をお願いしたいと思っています。また、上場企業の宮崎支店長に是非、日本における会社の立ち位置、これだけは会員に知ってもらいたい世間の常識等を原則30分の枠内で語っていただきたいと存じます。映像を使用する卓話が増加する昨今、後方席の方にも分かりやすい会の進行を図るためスクリーンを2枚にする計画も進行中です。

さらに、中野年度ではプロジェクトD(Daichu)と称した健康診断を任意で行う計画を立てています。チームも作りたいと考えていますが、これは継続的な事業になればとも願っています。昨年、惜しくも癌で亡くなられた日高大仲氏を悼んでのプロジェクトでもあります。大仲先輩は、私にとって、中学生のころからバスケット部の先輩であり、ロータリアンの先輩でもあり、闘病中に私どものクリニックをお尋ねになるなど本当にお世話になりました。ありがとうございました。できれば、死因の第一位の癌(平均30%)は早期発見したいものです。死因の第2.3位の心血管障害・脳血管障害(25%程度)の予防もしたいでしょう。また、老いてはアルツハイマー型認知症まで待ち受けています。会社経営のためにはそういった素因を見抜く必要があります。認知症は20年の月日をかけて徐々に進行していきます。

予防あるいは、後継者への早期のバトンタッチなどを正常な精神状態で検討する必要もあるでしょう。こういった問題を現在、統計学的にリスク検討できる血液検査が出来上がっていますし、年々、精度が向上すると考えます。現時点では下記の検査が可能です。

  • ①男性で5個(肺、胃、大腸、前立腺、すい臓の癌)、
    女性は6個(肺、胃、大腸、すい臓、子宮ないし卵巣の癌、乳房の癌)リスクは3段階評価。
    リスク度が高い場合には医療機関で重点的に検査します。
  • ②心筋梗塞・脳梗塞予備軍の予想検査:低リスクから高リスクまで4段階評価
  • ③アルツハイマー型認知症を早期に発見するための検査(対象60‐85歳):判定は
    4段階に分かれ、認知障害の程度を判定。

できるだけ早期にチームdaichuで計画を遂行したいと思いますし、こういった案件は広く、他のロータリーにも周知できればと願っています。
今後、いろいろ気の利かない会長となるやもしれませんが、1年間よろしくお願いいたします。
初代会長、岩切章太郎氏の名言『心配するな、工夫せよ』を肝に銘じ…。

2017-18年度 会長

中野 俊二